飲み比べは八反35号に軍配

 (20231017)


酒米の籾摺りを500㎏余り済ませたところで

籾摺機の調子がおかしくなった。

ゴムロールの間を籾がとおり籾殻をはぎ取るのだが

ゴムロールが減っているだけではなさそう。

専門家にアドバイスをもらうことにした。

明日は今までの酒米の出荷をしなければならんので

その準備をした。

準備をすると言ってもパレットに積んだ米を出せばよいのだが

問題は選別下になったくず米が大量にある。

計量せずに置いていたので出荷重量にしてパレットに積み込んだ。

2.1mmの網で選別したものが上の出荷製品。

これから籾摺りをする八反35号は2.0mmの網で選別する。

その選別下を1.85mmで選別したものが同じ袋ではあるが

未熟米(㋯)という製品になる。

コシヒカリは1.85mmの網で選別するので

酒米は粒が大きい。

1.85mmで落ちたものが本当のくず米になる。

くず米は体積が広がるので袋はパンパンだ。

今年は異常事態で酒米の出来が悪くてくず米が多い。

製品にならず登熟のときの猛暑がワルさをしているみたい。

面積の大きい農家ほど出来の悪いということがあるので

僕だけではないというところが変な安心感がある。

今回の出荷は80俵、くずが10俵だから率として

1割以上が選別下になった計算。

三日休んで久しぶりに体を使ったので晩酌は飲み比べをした。

体をいくら鍛えても三日経てば元に戻るを実感した。

右が僕らが作る八反35号の50%磨き。

中が山田錦70%磨き。

左が山田錦65%磨きの表示がある。

磨きによって値段は上下する。

味は当然50%磨きの八反35号に軍配があがった。

ちなみに獺祭の山田錦50%磨きの一升瓶は5千円程する。

さて、今年の八反35号の出来栄えはどうなんだろう。

外観は良かったが乾燥機に入れた量が少ない。

せめて選別下が少ないことを祈ろう。

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